整体院・整骨院のホームページ制作|必要なページを決めてから、作り方と依頼先を選ぶ

整体院・整骨院のホームページを作ろうとすると、まず制作会社やテンプレートの比較から入ってしまいがちです。費用やデザインを見比べているうちに、中身を決めないまま打ち合わせの日程だけが決まっていくこともあります。
先に決めておきたいのは、何ページ作り、それぞれに何を載せるかというページ構成です。ページ構成が固まれば、見積もりを比べるときも、作り方を選ぶときも、同じ基準で比べられるようになります。
整体院・整骨院の場合、保険と自費の違い、柔道整復師という資格、広告ガイドラインが関わるため、ページごとに書いてよい内容が変わります。
整体院・整骨院のホームページ制作は、必要なページを決めるところから始まる
ホームページ制作を依頼する前に、院内で決めておきたいのが「何ページ作るか」です。ページ数が決まれば、無料のテンプレートで足りるのか、制作会社に依頼する規模なのかを判断する材料になります。必要なページは、開業時にそろえておきたいページと、運営しながら増やしていくページの2つに分かれます。
開業時にそろえる6ページ
開業時には、次の6ページをそろえておくと、患者が来院を決めるまでに必要な情報がひととおりそろいます。
| ページ | 載せる内容 | 患者がそのページで確かめていること |
|---|---|---|
| トップ | 院の方針、得意とする症状、施術の特徴 | この院が自分に合っているか |
| 施術メニュー・料金 | メニュー名、施術時間、保険と自費の別、料金 | いくらかかるか、保険が使えるか |
| 院長・スタッフ紹介 | 資格、経歴、施術の方針 | 誰が施術するのか |
| アクセス | 所在地、最寄駅からの道順、駐車場の有無 | 通える場所にあるか |
| 予約・問い合わせ | 電話番号、LINE、予約フォーム | どうやって予約すればよいか |
| よくある質問 | 初診の流れ、持ち物、服装 | 行く前の不安が解消されるか |

開業後に増やしていくページ
開業後は、患者からの問い合わせや検索の傾向を見ながら、次のページを追加していくことになります。
| ページ | 増やす目安 | リンク先記事 |
|---|---|---|
| 症状別 | 腰痛・肩こりなど特定の症状の問い合わせが増えてきたら | 整体院・整骨院の症状別ページの作り方|腰痛・肩こりで検索に見つかるコツ |
| ブログ | 検索経由の新規患者を増やしたくなったら | 整体院・整骨院のブログ|検索に届くネタと症例を書くときの線引き |
| 交通事故 | 自賠責保険の患者を受け入れているなら | 整体院・整骨院の交通事故ページ|患者が確かめているのは施術内容ではない |
| 求人 | スタッフを採用したくなったら | 整体院・整骨院の求人|媒体の原稿を直すだけでは足りない |

ページごとに載せる内容と、整体院・整骨院で気をつける点
トップページ:最初の1画面で、何の院で誰に向けているかを伝える
トップページは、多くの患者が最初に開く画面です。院名だけでなく、どんな症状を得意とし、どんな患者に向けた院なのかを、スクロールせずに見える範囲で伝えます。写真や配色の決め方まで含めた考え方は、整体院・整骨院のホームページデザイン|おしゃれな事例を真似る前に決めておくことに書いています。
施術メニュー・料金ページ:保険と自費を分けて書く
施術メニュー・料金ページは、保険診療と自費施術を分けて書きます。健康保険が使えるのは、柔道整復師が骨折・脱臼・打撲・捻挫などの急性の症状に施術した場合に限られ、骨折・脱臼については応急手当をする場合を除きあらかじめ医師の同意が必要です。慢性的な肩こりや腰痛への施術、整体の施術は保険の対象外です。この違いを曖昧にしたまま料金を並べると、来院後に説明が食い違う原因になります。保険と自費の書き分け方は、整体院・整骨院の料金表|ホームページに載せるときの保険と自費の書き分けにまとめています。
院長・スタッフ紹介ページ:資格は正式名称で書く
院長・スタッフ紹介ページでは、資格を正式名称で書きます。柔道整復師は国家資格ですが、整体は国家資格ではなく、民間の認定資格や独自の研修を根拠にしている場合が大半です。肩書きだけを並べて国家資格のように見せると、資格の有無を誤認させてしまいます。保有している資格を事実のまま書き、資格名と経験年数を分けて表記しておくと、誤解を避けられます。
たとえば、スタッフ紹介の肩書きは次のように書き分けます。
- 柔道整復師(国家資格)・施術歴12年
- 〇〇協会認定 整体師(民間資格)・施術歴8年
- 受付スタッフ(資格なし。予約と会計を担当)
資格を持たないスタッフを載せる場合も、担当している業務を書いておけば、患者は誰に何を聞けばよいかが分かります。
なお、このページがリスティング広告やバナー広告からリンクされる場合は、広告と一体のものとして扱われ、柔道整復師法が定める範囲でしか表記できなくなります。施術歴や民間資格名の扱いが変わる可能性があるため、広告からのリンクを予定しているページでは、掲載内容を個別に確認してください。
予約・問い合わせページ:電話・LINE・フォームの入口をそろえる
予約・問い合わせページでは、電話・LINE・予約フォームの入口をそろえます。入口が一つしかないと、患者の都合に合わない手段しか選べず、途中で予約をあきらめてしまうことがあります。患者が予約前にどのような言葉で検索しているかを踏まえた導線の直し方は、整体院・整骨院のLINE予約|患者が予約前に検索している23語と、導線の直し方で扱っています。
アクセス・よくある質問ページ:来院前の不安を先に答える
アクセスページとよくある質問ページは、来院前の不安を先に答える役割を持ちます。駐車場の有無や最寄駅からの道順だけでなく、初診にかかる時間や持ち物まで書いておくと、問い合わせの手間を減らせます。Googleビジネスプロフィールとの表記のそろえ方は、整体院・整骨院のMEO対策|Googleビジネスプロフィールとホームページの役割分担で説明しています。
「胡散臭い」と受け取られるホームページに共通すること
効果を言い切る表現と、根拠のない「No.1」
必ず治る、絶対に改善するといった効果を言い切る表現や、**根拠を示さない「地域No.1」**といった表示は、読者に胡散臭いという印象を与えます。こうした表現は、あはき師法・柔道整復師法の広告規制にも関わります。該当するかどうかは、整体院・整骨院のホームページで確認したい7項目|広告規制と情報掲載の注意点で取り上げています。
院長の顔・料金・所在地が見当たらない
院長の顔写真、料金、所在地のいずれかが見当たらないホームページも、患者から見れば実態がつかめず、胡散臭いという印象につながります。院の情報を隠しているつもりはなくても、載せ忘れているだけで同じ受け取られ方をしてしまいます。
公開前に、次の項目がどのページから見えるかを確かめておきます。
- 院長の顔写真と氏名
- 施術メニューごとの料金(自費施術は税込の金額)
- 所在地と地図
- 営業時間と休診日
どれもトップページから1回のクリックでたどれる位置にあれば、患者が探し回らずに済みます。
「ホームページは広告規制の対象外」と言い切れない理由
ホームページは広告規制の対象外だと言い切る記事を見かけることがありますが、正確ではありません。厚生労働省の指針では、ホームページなどのウェブサイト等は、原則としてあはき師法・柔道整復師法の規制対象となる広告には該当しないとされています。ただし、この「原則」には例外があります。
リスティング広告やバナー広告からリンクしているページは、広告と一体のものとして扱われ、規制対象になります。整体院・整骨院のホームページでも、広告経由で着地するページを作る場合は、広告本体だけでなく、リンク先のページの表現も規制の対象です。リスティング広告でのリンク先の扱いは、整体院・整骨院のWeb広告|リスティングでホームページも規制対象にで扱っています。
出典:あはき・柔整広告ガイドライン(厚生労働省・令和7年2月18日)
ホームページの作り方は3通り。ページ数と、掲載内容を誰が判断するかで選ぶ
ページ構成が決まったら、次は作り方を選びます。整体院・整骨院がよく使う作り方は3通りあり、ページ数の上限や、掲載内容を誰が最終判断するかによって向き不向きが分かれます。
| 作り方 | 向いている院 | ページ数の上限・独自ドメイン | 掲載内容の判断 |
|---|---|---|---|
| 無料のホームページ作成ツール・テンプレート | 開業直後にまず最低限のページを公開したい院 | 無料プランはページ数と独自ドメインの両方に上限がある場合が多い | 院長自身が都度判断する |
| WordPress(院内更新) | 6ページ以上を見込み、公開後も自分たちで更新したい院 | ページ数の上限は基本的になく、独自ドメインを取得できる | 更新担当者が判断する |
| 制作会社への依頼 | ページ数が多い、または表現の判断を任せたい院 | ページ数の上限はなく、独自ドメインを取得できる | 制作会社と院の両方で確認しながら判断する |

無料のホームページ作成ツール・テンプレートで自分で作る
無料のホームページ作成ツールやテンプレートは、開業直後にまず最低限のページを公開したい院に向いています。ただし無料プランは、作れるページ数や独自ドメインの利用に上限がある場合が多く、開業時にそろえるページを超えて増やしていくと、途中でプランの変更が必要になることがあります。掲載内容が広告規制に触れていないかどうかも、そのつど院長自身で確かめることになります。
WordPressで作り、更新は院内で行う
WordPressでホームページを作ると、ページ数の上限を気にせず、開業後に症状別ページやブログを追加していけます。独自ドメインも取得できるため、長く運用する前提の院に向いています。ただし、保険と自費の書き分けや資格の表記といった掲載内容の判断は、制作会社を通さず院内で行うことになります。
制作会社に依頼するなら、ページ構成を持って相談する
制作会社に依頼する場合は、必要なページの一覧を持って相談に臨むと、見積もりの精度が上がります。ページ数が多い院や、広告規制に関わる表現の判断を任せたい院には、制作会社への依頼が向いています。相談時に聞かれることや準備するものは、整体院・整骨院のホームページ作成の流れ|依頼から公開までに準備するもので紹介しています。
費用の目安は、ページ数や機能によって幅があります。整体院・整骨院のホームページ制作費用はいくら?相場と回収の考え方で確認できます。
FAQ
よくある質問
整体院・整骨院のホームページ制作について、よくいただく質問にお答えします。
整体院・整骨院のホームページは、何ページあれば足りますか?
開業時には6ページをそろえ、運営を続けながら症状別ページやブログなどを増やしていくのが目安です。最初からすべてを作り込む必要はなく、院の状況に応じて少しずつ増やしていく進め方で問題ありません。
無料のホームページ作成ツールで作っても問題ありませんか?
無料のツールで作ること自体に問題はありません。ただしページ数や独自ドメインの利用に上限があるプランも多く、後からページを増やしていく場合は、プランの変更が必要になることがあります。
整体院・整骨院のホームページは、広告規制の対象になりますか?
ホームページそのものは、原則として広告規制の対象にはなりません。ただし、リスティング広告やバナー広告からリンクしているページは、広告と一体のものとして規制対象になります。線引きの詳しい内容は、整体院・整骨院のホームページで確認したい7項目で扱っています。
ホームページ制作の費用はどのくらいかかりますか?
作るページの数や予約フォームなどの機能で金額が変わるため、一律には言えません。価格帯ごとの目安と制作費を回収する考え方は、整体院・整骨院のホームページ制作費用はいくら?相場と回収の考え方で確認できます。
制作会社に依頼する前に、何を準備すればよいですか?
必要なページの一覧をまとめておくと、相談がスムーズに進みます。依頼前に確認しておきたい手順は、整体院・整骨院のホームページ作成の流れ|依頼から公開までに準備するものにまとめています。
ページ構成が決まれば、見積もりも作り方も比べられる
整体院・整骨院のホームページ制作は、まずページ構成を決めるところから始まります。開業時にそろえる6ページと、開業後に増やしていくページを分けて考えておくと、何を優先すべきかが見えてきます。
ページごとに載せる内容を決めるときは、保険と自費の違い、資格の正式名称、広告ガイドラインといった整体院・整骨院ならではの事情に沿って書きます。「胡散臭い」と受け取られる要素を避けることも、同じページ構成を整える作業の延長線上にあります。
ページ構成が固まれば、無料のテンプレートで足りるのか、制作会社に依頼する規模なのかを、同じ基準で比べられるようになります。
整体院・整骨院のホームページ制作でお悩みなら
まずはお気軽にご相談ください
必要なページの整理から、広告ガイドラインを踏まえた掲載内容の判断、制作会社選びまで、中小企業診断士が貴院の状況や目標を伺い、何から手をつけるべきかをはっきりさせます。
ご相談内容を確認後、担当者よりご連絡します。