予算別
集客方法の優先順位を考える
相場ではなく、自院の数字で決める
集客にかけられる額は院によって違います。同じ予算でも、初期にまとめてかけるのか、毎月続けるのかで選ぶ手段が変わります。貴院が出せる額から、先に手をつけるものを考えます。

こんなお悩みありませんか?
他社の記事にある「月3〜5万円で新規10〜15名」を見ても、自院に合うのか判断できない
毎月続けて出せる額を、いくらに決めればよいのか判断がつかない
補助金が使えるのか分からないまま、検討だけが止まっている
先に出すのは、相場ではなく自院の数字です
外部の記事にある「月〇万円で新規〇名」という相場は、一次の調査に辿り着けないものがほとんどで、当社では引用を避けております。予算の額そのものより、その予算で何人来院されればつり合うかを、貴院の単価から逆算するほうが、判断の材料になります。
次の①から⑥まで、貴院の単価と来院回数を順に当てはめていくと、毎月の予算で何人の来院を目指せばよいかが分かります。
1人あたりに出せる額を出す手順
保険内・自費それぞれの単価と、実際の来院回数から、貴院の数字で計算します。相場の数字は使いません。①から⑥までを、記入例にならって順に埋めてください。
- ①1回あたりの金額(保険内)2,400円
- ②×1人の年間来院回数8回
- ③=1人あたりの年間売上19,200円
- ④×手元に残る割合3割
- ⑤=1人あたりに出せる上限5,760円
- 毎月続けて出せる予算30,000円
- ⑥÷⑤狙える人数約5人
この数字を、下の①〜⑥の手順で貴院の数字に置き換えてください。
1回あたりの金額を出す(保険内・自費それぞれ)
直近の会計記録から、保険内の1回あたりの実収入と、自費メニューの1回あたりの金額を、それぞれ分けて出してください。保険内は窓口負担と保険給付分を合わせた金額になります。
記入例
保険内:1回あたり2,400円
自費(骨盤矯正):1回あたり5,000円
1人が1年間に来院する回数を出す
カルテか予約システムから、直近1年で来院された方の人数と、その方々の来院回数の平均を出してください。新規の方と再来の方を分けて出すと、あとの計算がより正確になります。
記入例
1人あたり年間平均8回
1人あたりの年間売上を出す(①×②)
①の1回あたりの金額に、②の年間来院回数を掛けます。貴院で保険内・自費が混ざる場合は、それぞれの回数比で按分してください。
記入例
2,400円 × 8回 = 19,200円
手元に残る割合を出す
③の年間売上から、家賃・人件費・材料費などを引いたあとに手元に残る割合を出してください。院ごとの原価構造で変わるため、直近の決算か試算表から実数をご確認ください。
記入例
手元に残る割合:3割
1人あたりに出せる上限を決める(③×④の範囲内)
③に④の割合を掛けた金額が、1人の新規獲得にかけられる上限の目安になります。この範囲を超えて出すと、来院されても採算が合わなくなります。この上限は当社が決めるものではなく、貴院が決める数字です。
記入例
19,200円 × 3割 = 5,760円(この額を上限とする)
その予算で狙える人数を出す(月の予算 ÷ ⑤)
毎月続けて出せる額を、⑤で出した1人あたりの上限で割ると、その予算に見合う新規の方の人数が出ます。この数字は、次の「狙える人数の読み方」で使います。
記入例
月30,000円 ÷ 5,760円 = 約5人(この人数が来院してつり合う予算)
⑤・⑥は見込みではなく、貴院が決める基準です
⑤の上限について、「〇割が目安です」とはお伝えできません。院ごとの原価構造で変わるため、根拠のない割合を当てはめると実態と合わない基準になってしまいます。必ず貴院の決算・試算表から出してください。
⑥で出るのは「その予算で何人来院すればつり合うか」という基準の人数であり、実際に何人来院されるかという見込みではありません。広告や施策の成果を保証するものではない点にご注意ください。
狙える人数の読み方(記入例つき)
⑥で出た「狙える人数」が、次の3つのどれにあたるかを見ます。金額の大小より、こちらのほうが打つ手に直結します。
狙える人数が
1人未満
記入例:月20,000円 ÷ 上限25,000円 = 約0.8人
広告のように先に費用を払う施策は、この人数では採算が合いにくくなります。まずはGoogleビジネスプロフィールの情報整備や、来院中の方への口コミ依頼など、費用のかからない施策から着手してください。
狙える人数が
数人程度
記入例:月30,000円 ÷ 上限5,760円 = 約5人
MEOと広告の両方に薄く配分すると、どちらも人数に届かないまま終わりやすくなります。この規模では、どちらか一本に絞り、翌月以降の配分は結果の数字をもとに決め直すほうが、効果を読み取りやすくなります。
狙える人数が
二桁
記入例:月80,000円 ÷ 上限6,000円 = 約13人
複数の施策を組み合わせられる規模です。MEO・広告・ホームページの改修など、担当を分けて進められます。この段階でも、⑥の人数は基準であって見込みではないため、月ごとの実数と照らして配分を調整してください。
予算タイプ別の最初の一手
出せる額の性質によって4つのタイプに分かれますので、貴院がどのタイプに近いかを、まず確かめてください。
費用をかけずに始めたい
- 外部に支払う費用は出せないものの、院内で手を動かす時間は取れる状態です
- 向いている施策:Googleビジネスプロフィールの整備、口コミを依頼する仕組みづくり、既存ページの文言の見直し
- 最初の一手:Googleビジネスプロフィールの情報を埋め、来院時に口コミを依頼する手順を決める
- もっと詳しく:整体院・整骨院の口コミが重要な理由|集め方とやらせと思われない工夫とは?
毎月続けられる額を決めたい
- 月々の予算は確保できているものの、使い道が決まっていない状態です
- 向いている施策:MEOか広告のどちらか1本に絞る(両方に分けると、どちらも人数に届きにくくなる)
- 最初の一手:1人来院したときの売上を出し、1人あたりいくらまで出せるかを決める
- もっと詳しく:整体院・整骨院のWeb広告|リスティングでホームページも規制対象に
ホームページを作り直したい
- 今のホームページは部分的な修正では追いつかず、初期費用をかけて作り直す段階です
- 向いている施策:制作・改修、症状別ページ、料金ページ
- 最初の一手:今のホームページのどこが足りないかを7項目で確認する
- もっと詳しく:整体院・整骨院のホームページで確認したい7項目|広告規制と情報掲載の注意点
補助金を当てにしている
- 制度を使って費用を抑えたいと考えている状態です
- 向いている施策:使えるものと外れるものを、その回の公募要領で先に確認する
- 最初の一手:対象になるかを公募要領で確認してから予算を組む
- もっと詳しく:整体院・整骨院の補助金|ホームページ制作に使えるものと、対象から外れるもの
4タイプを、施策とかかり方で見比べます。
01費用をかけずに始めたい毎月0円〜
- ◎最初に
- MEO自分で整備できる
- ○あわせて
- SNS・LINE手を動かせれば
- △条件つき
- SEO・症状別ページ時間があれば
- ホームページの改修文言のみ
- チラシ印刷費だけ
- 後回し
Web広告(予算が合わない)
02毎月続けられる額を決めたい毎月かかる
- ◎最初に
- Web広告どちらか1本に絞る
- ○あわせて
- MEO運用代行も選べる
- SNS・LINE運用と組み合わせ
- △条件つき
- SEO・症状別ページ継続的な追加向き
- ホームページの改修部分改修まで
- チラシ単発なら
03ホームページを作り直したい初期にまとめて
- ◎最初に
- SEO・症状別ページ制作に含めやすい
- ホームページの改修本命
- ○あわせて
- MEO改修と同時に
- △条件つき
- Web広告改修後に検討
- SNS・LINE優先度は低い
- 後回し
チラシ(別の予算で)
04補助金を当てにしている初期(採択後)
- 対象の可能性
- ホームページの改修
- 制度による
- MEO
- SEO・症状別ページ
- Web広告
- SNS・LINE
- 対象外
- チラシ保険診療の宣伝を兼ねるもの
◎○△は「その予算タイプで検討しやすいか」の目安であり、効果を保証するものではございません。「補助金を当てにしている」の行は制度上の対象可否にかかわります。当社で確認できた範囲(チラシの一部経費が保険診療の宣伝を兼ねる場合は対象外)だけを明記し、それ以外は記号を付けずに「制度による」としております。補助金の対象範囲は、必ず回ごとの公募要領でご確認ください。
自院の単価が出せないときの目安
①の1回あたりの金額を自院で出せない場合は、次の数字で当たりを付けてください。当社の実績ではないため、自院の単価が出るまでの仮の数字としてお使いください。
整骨院を保険適用なしで利用した方の、1回あたり利用金額の平均
6,842円
出典:【株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー】
「鍼灸・接骨院に関する利用実態調査2026」(2026年7月9日公表)。「接骨・整骨」を保険適用なしで利用した20〜59歳の男女(n=963)の平均で、回答の選択肢の中央値から算出された数値です。
補助金は2段階で確かめる
補助金を当てにして予算を組む場合は、次の2つを順に確かめてください。回ごとに公募要領は変わるため、予算を組む前に、その回の公募要領で必ず確認してください。
段階1対象になるか
たとえば小規模事業者持続化補助金の公募要領では、補助対象にならない者の一覧に柔道整復師は含まれていません。事業者としては、整骨院も対象になりえます。
整骨院も対象になりうる → 段階2へ
段階2保険診療でないか
同じ公募要領で、「薬局・整骨院等の保険診療報酬が適用されるサービス」が補助対象外となる事業として名指しされています。保険診療に関わる取り組みには使えません。
保険診療に関わる取り組み補助対象外
制度ごとの確認手順は、整体院・整骨院の補助金|ホームページ制作に使えるものと、対象から外れるものにまとめております。
よくあるご質問
集客にかける額は、売上のどれくらいが目安ですか
一律の割合はご案内できません。院ごとに原価構造が異なるため、根拠のない割合を目安にすると実態と合わなくなります。上の「1人あたりに出せる額を出す手順」の①から⑤を使って、貴院の決算・試算表から出していただくのが確実です。
広告とSEOは、どちらを先に始めるべきですか
一律には決められません。⑥で出た「狙える人数」が数人程度であれば、どちらか一本に絞ったほうが結果が読みやすくなります。二桁の規模であれば、複数の施策を組み合わせて進められますので、上の「狙える人数の読み方」もあわせてご参照ください。
ホームページの制作費はどれくらいかかりますか
このページでは相場の金額はご案内しておりません。制作費と回収の考え方は、整体院・整骨院のホームページ制作費用はいくら?相場と回収の考え方にまとめております。当社の費用は、院ごとの状況を伺ったうえでお見積りにてご案内いたします。
補助金はホームページの制作費に使えますか
制度と回によって異なります。整骨院が事業者として対象になりうる制度でも、保険診療報酬が適用されるサービスに関わる取り組みは対象外とされています。ホームページ制作費を単独では申請できない制度や、対象から外している制度もあるため、予算を組む前に、その回の公募要領で必ず確認してください。
ほかの切り口から探す場合は、集客設計ガイドの一覧をご覧ください。
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