整体院・整骨院のAI検索広告|日本で出せる場所と、リンク先まで及ぶ規制

AI検索に広告を出せるかどうかは、どのAIを指すかで答えが変わります。2026年10月30日時点で、Googleの検索結果ではAIの概要の上下に従来の検索広告が表示され、ChatGPTには日本でも2026年6月22日から広告が表示されています。AIの概要やAIモードの回答の中の広告は、日本ではまだ対象外です。
整体院・整骨院では、出せるかどうかの前に、広告ガイドラインの内容を確かめます。AIの画面を名指しした定めはありませんが、検索結果に連動するスポンサー情報は広告の例に挙がっており、広告に当たればリンク先のウェブサイト等まで規制が及びます。
確かめる順番は、出せる場所、ガイドラインの当てはめ、自動で変わる広告文とリンク先の3つです。
整体院・整骨院のAI検索広告は、日本で出せる場所が限られている
整体院・整骨院のAI検索広告とは、ChatGPTやGoogleのAIの概要・AIモードといったAIの画面に、費用を払って「スポンサー」として表示する広告のことです。
AIの回答とは別に、広告だと分かる表示で出る
Google広告ヘルプは、AIの概要とAIモードの広告はすべて「Sponsored」と明示され、自然な回答とは見た目で区別されると説明しています。有料の広告は、GoogleのAIが作る自然な回答に影響しないとも書いています。
ChatGPTの広告も、回答の下に回答とは分けて表示されます。OpenAIは、広告がChatGPTの回答の内容に影響しないと説明しています。
広告費を払っても、AIが自院を紹介する回答は変わりません。AIの回答で紹介される側の対策は、整体院・整骨院のAI検索対策|クリックの前提と見る数字を見直すで扱っています。
日本で出せる広告は2つ、AIの回答の中はまだ出せない
| 場所 | 日本での状況(2026年10月30日時点) | 出し方 |
|---|---|---|
| Googleの検索結果で、AIの概要の上下に出る広告 | 表示される。AIの概要が提供されている国と地域が対象で、日本も含まれる | 従来の検索広告(リスティング広告)。AIの概要のための設定は別に必要ない |
| GoogleのAIの概要・AIモードの回答の中に出る広告 | 未対応。ヘルプの対象は英語で、10月28日の発表にも日本は含まれない | 対象の国では、既存の検索・ショッピング・P-MAXのキャンペーンが自動で参加する |
| ChatGPTの回答の下に出る広告 | 日本で2026年6月22日から表示。無料プランとGoプランの成人が対象 | OpenAIの広告管理画面(ads.openai.com)から申し込む。日本の事業者の受付条件は申し込み画面で確認する |
MicrosoftのCopilotなど、ほかのAIサービスの日本での広告は、公式の情報を確認できていないため、扱っていません。
AIの概要・AIモードの回答の中の広告は、日本の開始時期が示されていない
Google広告ヘルプによると、AIの概要とAIモードの回答の中に出す広告は、英語で、米国と一部の英語圏の国で提供されています。国・地域・言語は順次広げるとされています。2026年10月28日のGoogleの発表は、オーストラリア、カナダ、インドなど10の国でAIモードの広告を広げると伝えています。2026年第4四半期には、ブラジル、メキシコ、英国などへ広げる予定です。日本は、どちらにも挙がっていません。
ヘルプは、AIの概要やAIモードだけに広告を出すことも、そこだけを外すこともできないと説明しています。説明どおりなら、日本で始まった日から、いま出している検索広告の広告文とリンク先が、AIの画面にも出る可能性があります。始まる前に、いまの広告文とリンク先を確認しておく理由はここにあります。
出典:About ads in AI-powered experiences in Google Search(Google広告ヘルプ)、Ads in AI Mode expand to 10 new countries(Google・2026年10月28日)、「ChatGPT」の広告機能、米国でテスト開始 ~無料と「Go」プランで掲出【6月11日追記】(窓の杜)
AI検索の広告も、ガイドライン上の広告に当たる可能性があり、リンク先まで及ぶ
ガイドラインはAIの画面を名指ししていない
あはき・柔整広告ガイドライン(令和7年2月18日・厚生労働省)の全文を「AI」「人工知能」「生成」で検索しても、該当する箇所はありません。AIの画面に出る広告について、厚生労働省が個別に示した定めは、確認できませんでした。
広告に当たるかどうかは、媒体の名前ではなく、3つの要件で決まります。利用者を施術所に誘引する意図があること(誘引性)、施術者の氏名か施術所の名称が特定できること(特定性)、一般の人が認知できる状態にあること(認知性)です。3つのすべてを満たすと、広告として扱われ

検索結果に連動して表示されるスポンサー情報は、広告の例に挙がっている
ガイドラインは、3つの要件を満たす場合に広告として扱う例を挙げています。検索サイトで「鍼灸」を検索したときにスポンサーとして表示されるものや、検索サイトの運営会社に費用を支払って上位に表示される検索結果です。「インターネット上に表示されている内容や検索サイトによる検索結果等に連動して表示されるスポンサー等に関する情報」も、例示に入っています。
AIの概要の上下に出る広告は、従来の検索広告そのものです。ガイドラインが媒体として名指ししているリスティング広告に当たります。ChatGPTの回答の下に出る広告は、会話の内容に連動して表示されるスポンサー情報という点で、この例示に近い形です。ガイドラインに書かれていないため、当たると断定はできません。ただ、院名が出て、費用を払って来院を促し、誰でも見られる状態なら、3つの要件を満たすものとして準備しておくほうが安全です。判断が分かれる場合は、所轄の保健所にご確認ください。
広告に当たれば、広告できる事項とリンク先のウェブサイト等に規制が及ぶ
広告に当たる場合、柔道整復師法第24条により、広告に書けるのは法律と告示が定めた事項に限られます。症状名や施術方法の説明は含まれていません。整体の施術にはこの条文が直接当たらない一方、景品表示法は業種を問わず関係します。書ける事項の一覧は、整体院・整骨院のWeb広告|リスティングでホームページも規制対象にで扱っています。
ガイドラインは、広告として扱われるものを入り口として閲覧するウェブサイト等も、広告と一体のものとして規制の対象になると定めています。ウェブサイト等の範囲には定義がなく、リンク先のページだけなのか、ホームページ全体なのかは、原文から断定できません。AIの広告のリンク先にLPを置く場合の考え方は、整体院・整骨院のLPとホームページの違い|広告に出すなら規制がかかるで扱っています。
出典:あはき・柔整広告ガイドライン(厚生労働省・令和7年2月18日)Ⅱの1、Ⅱの5、Ⅵの1(1)、Ⅵの4
広告文とリンク先を自動で変える設定は、広告できる事項の外に出るおそれがある
Googleは、広告文とリンク先を自動で調整する設定を勧めている
Google広告ヘルプは、AIの概要とAIモードで成果を出す方法を挙げています。検索キャンペーン向けのAI最大化設定(AI Max)、キーワードの部分一致、P-MAXの利用です。あわせて、テキストのカスタマイズと最終URLの拡張を有効にするよう勧めています。見出しや説明文、リンク先が、利用者の質問に合わせて自動で変わる設定です。
広告できる事項の範囲で作った広告文でも、自動で作り替えられた見出しに、効果や症状名が入るおそれがあります。最終URLの拡張は、院が確認していないページをリンク先にします。どちらも、広告文とリンク先を院が1件ずつ確認する前提と合いません。
日本の管理画面で使える設定かどうかは、画面で確認してください。使える場合も、最初は自動調整を使わず、院が確認した広告文とリンク先だけで配信すると、表現の確認が追いつきます。
AIモードの広告が日本で始まると、ホームページの記載が広告の説明文の材料になる
ヘルプによると、AIの画面では、広告にAIが作る説明文が添えられることがあります。GeminiのAIが、利用者の質問、AIの回答、広告主のホームページを含む公開情報から作る文章です。広告主はこの説明文を書くことも、承認することも、外すこともできません。
日本で始まった場合、ホームページに効果を言い切る文が残っていると、それが説明文の材料になるおそれがあります。ガイドラインのⅥの4が示す掲載すべきでない事項は、広告に当たらないホームページにも及んでいます。広告を出す前に、ホームページ全体を点検してください。点検する項目は、整体院・整骨院のホームページで確認したい7項目|広告規制と情報掲載の注意点で扱っています。
ChatGPT広告は、会話の話題を指定して出す
OpenAIの広告管理画面では、広告主が「コンテキストヒント」として、広告を出したい会話の話題を示す語句を設定します。検索のキーワードを指定する形ではなく、会話の話題を指定する形です。
話題に症状名を入れても、広告文に書けるのは広告できる事項の範囲です。見出しと説明文は短い文字数が推奨されているため、院名、所在地、施術時間、予約の方法といった広告できる事項だけで文を作れるかを、出稿前に確かめます。
出典:ChatGPT ads go live in Japan and South Korea – and UK gets self-serve(PPC Land。OpenAIの広告ドキュメントを紹介した報道)
ChatGPT広告は健康の話題を避けるとされ、出稿できる業種かの確認が先になる
OpenAIは、健康などの話題には広告を出さないと説明している
2026年2月の発表で、OpenAIは、18歳未満と推定されるアカウントや、健康・政治といった機微な話題では、広告を表示しないと説明しました。腰痛や肩こりの原因を相談する会話は、この健康の話題に当たる可能性があります。
そのため、症状を相談する会話にChatGPTの広告で接点を作る使い方は、前提にできません。広告が表示される会話は、広告主側からは完全には指定できないため、予約につながるかどうかは、試した数字で判断します。
整体院・整骨院が出稿できる業種かは、最新のポリシーと審査で決まる
OpenAIの広告ポリシーは、更新されることがあります。施術所が出稿できる業種に当たるか、どんな広告文なら審査を通るかは、申し込み時点の最新のポリシーと審査で確認する必要があります。審査を通ることと、広告ガイドラインに合っていることは別で、後者の確認は院の側に残ります。
AIの回答に出るために払う掲載料は、広告費として表現を確認する
「AIに紹介されやすくなる」として、紹介記事やランキング形式のページへの掲載を勧める提案を受けることがあります。
ガイドラインは、施術所が掲載料・広告料を支払っているランキングや口コミ形式のページを、広告として扱う対象に挙げています。施術者が費用を負担して掲載を依頼する記事も、記事広告として規制の対象です。AIに引用されることを目的にしても、掲載に費用を払うなら広告費として扱い、3つの要件を満たせば規制が及びます。掲載する文章に、効果の言い切りや体験談が入っていないかを、掲載前に確認します。
Googleは、AIの概要に表示されるために特別な追加要件はないと説明しています。有料掲載がAIの回答に出る条件になるとは、説明していません。
出典:あはき・柔整広告ガイドライン(厚生労働省・令和7年2月18日)Ⅱの6(2)、Ⅵの1(1)ア
AI検索の広告を試す順番は、自院の数字、表現、リンク先、少額と期間の限定
| 状況 | 進め方 |
|---|---|
| 急な痛みで探す人を取りたい | AIの画面より、マップと従来の検索広告が先。広告文とリンク先を広告できる事項で確認する |
| ChatGPT広告を試したい | 出稿できる業種かを確認し、広告文を広告できる事項で作り、リンク先を確認してから、少額で期間を区切って配信する |
| AIの概要・AIモードの広告の開始を待っている | 日本ではまだ対象外。いまの検索広告の広告文とリンク先を確認しておき、開始後に提供条件をGoogle広告ヘルプで確認する |
| 自動で広告文やリンク先を変える設定を使いたい | 広告文とリンク先を院が全件確認できる範囲に限る。確認が追いつかなければ使わない |
どの場合も、広告を出す前に、新患1人に出せる費用の上限を決めておきます。上限の決め方は、整体院・整骨院の集客予算|新患1人に出せる上限から、月の総額を決める手順で扱っています。AIの広告は始まったばかりで、日本での効果を示す公式の数字は、確認できていません。上限を超えたら止める条件を、先に決めておきます。

急な痛みで探す人は、マップや「今日 予約」のような検索で院を決める傾向があり、この場面では従来の枠が先になります。AI検索で変わる予算の配分は、整体院・整骨院の集客の費用対効果|AI検索で変わる予算の配分先で扱っています。
FAQ
よくある質問
整体院・整骨院のAI検索と広告について、よくいただく質問にお答えします。
整体院・整骨院は、ChatGPTやGoogleのAIモードに広告を出せますか?
ChatGPTは、日本でも2026年6月22日から広告の表示が始まっています。ただし、施術所が出稿できる業種に当たるかは、OpenAIの最新の広告ポリシーと審査で決まります。GoogleのAIモードの回答の中の広告は、2026年10月30日時点で日本が対象に入っていません。AIの概要の上下には、従来の検索広告を出せます。
AIの回答の中で自院が紹介されるのは、広告に当たりますか?
ガイドラインは、広告の要件のひとつである誘引性を、施術者や施術所の利益を期待して誘引しているかどうかで判断するとしています。院が費用を払ったり掲載を依頼したりしていないAIの紹介は、この点から広告に当たらないと考えられます。ただし、AIの回答について厚生労働省が個別に示した文書は確認できていません。費用を払った掲載は、広告として扱われる可能性があります。個別の判断は所轄の保健所にご確認ください。
AIの概要の上に出る広告も、AI検索の広告ですか?
Google広告ヘルプでは、AIの概要の上下に出る広告は、これまでの検索結果に出る広告と同じ扱いで、AIの概要のための設定は必要ないと説明されています。ガイドラインが媒体として挙げているリスティング広告に当たるため、広告できる事項の制限とリンク先への規制が及びます。AIの概要の回答の中に出る広告は別のもので、日本では未対応です。
広告を出すと、AIの回答で自院が紹介されやすくなりますか?
Googleは、広告を買ってもAIの概要やAIモードの自然な回答には影響せず、ホームページが自然な回答で引用されても広告の適格性には影響しないと説明しています。OpenAIも、広告はChatGPTの回答に影響しないとしています。AIに紹介される側の対策と広告は、分けて考えます。
AIの広告を出すとき、ホームページも直す必要がありますか?
広告に当たる場合、広告を入り口として閲覧するウェブサイト等も、広告と一体のものとして規制の対象になります。ガイドラインはウェブサイト等の範囲を定義していないため、リンク先のページだけで足りるとは断定できません。ホームページ全体の表現を点検しておくほうが確実です。リンク先の扱いは、整体院・整骨院のWeb広告|リスティングでホームページも規制対象にで扱っています。
AI検索の広告は、日本で出せる場所を確かめてから、表現とリンク先を確認する
日本でAI検索の広告として出せるのは、2026年10月30日時点では、Googleの検索結果でAIの概要の上下に出る従来の検索広告と、ChatGPTの広告です。GoogleのAIの概要・AIモードの回答の中の広告は、日本の開始時期が示されていません。
あはき・柔整広告ガイドラインはAIの画面を名指ししていませんが、検索結果に連動して表示されるスポンサー情報を広告の例に挙げています。広告に当たれば、広告できる事項の制限とリンク先のウェブサイト等への規制が及びます。広告文とリンク先を自動で変える設定は、院の確認を通らない表現が出るおそれがあるため、確認できる範囲に限ります。
最初に確かめるのは、いま出している検索広告の広告文とリンク先に、効果の言い切りや症状名が入っていないかです。
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AI検索の広告を出すかどうかの判断から、広告ガイドラインを踏まえた掲載内容の判断、広告のリンク先の設計まで、中小企業診断士が貴院の状況や目標を伺い、何から手をつけるべきかをはっきりさせます。
ご相談内容を確認後、担当者よりご連絡します。