整体院・整骨院の「マップに相談」対策|AIに読まれる口コミと、依頼で守る線

Googleマップには、「マップに相談」という会話形式の機能があります。「今夜使える照明付きの公営テニスコートを探して」のような質問に答える機能で、2026年8月7日に日本でも提供が始まりました。患者が整体院・整骨院を探すときに使う場面も、これから出てくると考えられます。
回答の材料になるのは、Googleマップにある場所の情報と口コミです。院が自分で直せる情報と、患者が書くクチコミに分かれており、後者を増やそうとして依頼の仕方を誤ると、広告ガイドラインや景品表示法に関わります。
見直す順番は、院が直せる情報、口コミの依頼の仕方、実際に質問して確かめる手順の3つです。ただし、回答に出る院の基準は公開されていないため、表示を約束できる施策はありません。
整体院・整骨院の「マップに相談」対策は、材料になる院の情報を整え、クチコミの依頼を守ること
整体院・整骨院の「マップに相談」対策とは、GoogleマップのAI機能が回答の材料にする院の情報を正確に整え、口コミの依頼を広告ガイドラインの範囲で行うことです。
「マップに相談」は、Geminiが口コミと場所の情報から答える機能
Googleの公式ブログによると、「マップに相談」はGeminiと連携した会話形式の機能で、日本では2026年8月7日から数週間かけて順次提供されています。英語版は2026年3月に米国などで先に公開されています。Googleマップの最新情報を活用し、口コミと場所の情報を分析して、質問に合わせた提案を返すと説明されています。
順次提供のため、すべての端末で同時に使えるとは限りません。Googleのサジェストでも、「マップに相談」に続いて「ない」「出ない」「できない」「出てこない」といった言葉が並んでいます(2026年10月31日に実測)。
出典:Google マップ:新機能「マップに相談」を日本語で提供開始(Google 公式ブログ・2026年8月7日)
AIによる概要やAIモードとは、材料にする場所が違う
AIによる概要やAIモードは、Google検索の画面でウェブページを根拠にしてリンクを示します。「マップに相談」はGoogleマップの中で動き、材料の中心はビジネスプロフィールと口コミです。見直す場所が、ホームページのSEOとは変わります。

検索側のAIとChatGPTの違い、見る数字の決め方は、整体院・整骨院のAI検索対策|クリックの前提と見る数字を見直すで扱っています。
回答に出る院の基準は、公式には示されていない
Googleの公式ブログには、回答にどの院を出すかの基準は書かれていません。米国向けの解説(BrightLocal・2026年4月更新)には、医療機関やカウンセリング業などの業種で、「マップに相談」の回答に出ないことが確認されたという記述があります。日本の整体院・整骨院にも当てはまるかは、確認できていません。
表示される前提で動くのではなく、表示されなくても無駄にならない作業、つまり通常のMEOと共通する作業から始めます。
「マップに相談」の材料は、院が直せる情報と、患者が書く口コミに分かれる
| 材料 | 書く人 | 院ができること |
|---|---|---|
| ビジネスプロフィール(営業時間・説明文・写真・サービス) | 院 | 最新の内容に保つ |
| ホームページ(症状別ページ・料金ページ) | 院 | 答えが文章で読める形にする |
| 口コミ | 患者 | 内容は指定できない。返信と、依頼の仕方を守ることだけ |
| ポータルサイトなど外部の掲載 | 外部 | 食い違いを見つけて、掲載元に修正を依頼する |
Googleの検索セントラルは、AIによる概要やAIモードの説明のなかで、ビジネスプロフィールの情報を最新にしておくことをSEOの基本として挙げています。これは検索側のAIについての記述で、「マップに相談」に直接触れたものではありません。ホームページも材料になるという解説は、米国向けの解説(BrightLocal)にあります。
出典:AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)
ビジネスプロフィールで見直すのは、営業時間・料金・保険の範囲・写真・説明文

営業時間・休診日・料金は、ホームページと同じ内容にそろえる
祝日や臨時休診の反映漏れ、終了した「初回〇〇円」の掲載、移転前の住所は、回答にそのまま使われるおそれがあります。ホームページ、ビジネスプロフィール、SNS、予約ページで食い違いがないかを、同じ日にまとめて確認します。確認する5項目の表は、整体院・整骨院のAI検索対策|クリックの前提と見る数字を見直すにあります。
ビジネスプロフィールの整え方は、整体院・整骨院のMEO対策|Googleビジネスプロフィールとホームページの役割分担で扱っています。
保険が使える範囲は、症状ごとに書き分ける
回答に保険の範囲が誤って出ると、来院後に患者との食い違いが生じます。整骨院で保険が使える範囲と使えない範囲を、ビジネスプロフィールの説明文とホームページで同じ言い方にそろえます。書き分け方は、整体院・整骨院の料金表|ホームページに載せるときの保険と自費の書き分けで扱っています。
写真は実際の院で撮り、説明文は効果を言い切らない
写真は、実際の院内と施術の様子に差し替えます。生成AIで作った画像は、実際の院や施術の結果と受け取られる使い方をしません。
説明文には、「必ず改善」「1回で痛みが取れる」といった言い切りを書きません。あはき・柔整広告ガイドラインは、ホームページなどのウェブサイト等を原則として広告とは見なしつつ、掲載すべきでない事項を示しています。ビジネスプロフィールの説明文や投稿は、ホームページと同じ考え方でそろえます。判断が分かれる表現は、所轄の保健所にご確認ください。表現の確認項目は、整体院・整骨院のホームページで確認したい7項目|広告規制と情報掲載の注意点で扱っています。
口コミを増やしたいときも、依頼の仕方には広告ガイドラインの線がある
米国向けの解説では、Geminiは口コミを読み、サービスやスタッフへの具体的な言及を回答に使うとされています。クチコミの重みが増すと、院が「書いてほしい内容」まで頼みたくなりますが、内容は患者のものです。依頼の仕方が、広告ガイドラインの判断を左右します。

院の依頼や謝礼があると、体験談は広告として扱われる
あはき・柔整広告ガイドライン(令和7年2月18日)は、利用者が自発的に書いた手記を、誘引性がないため広告とは見なさないとしています。一方で、施術所からの依頼に基づく手記や、金銭などの謝礼を受けている場合は、広告として扱うのが適当だとしています。広告に該当すると、体験談は広告できる事項に含まれません。ガイドラインはGoogleマップの口コミを名指ししていませんが、利用者が書く体験談という点で、同じ考え方が当てはまると考えられます。
ホームページに載せるときは、都合のよい感想だけを選ばない
ガイドラインは、施術所にとって都合のよい感想だけを選んで強調することを、ホームページなどのウェブサイト等に掲載すべきでないとしています。謝礼を渡して好意的な感想が出るよう誘導し、その結果を載せることも同様です。口コミ上の順位を理由に「1位を獲得」とうたう表現も、掲載すべきでない例に挙がっています。
Googleマップのクチコミを、ホームページに転載したり、星の数や件数を強調して載せたりするときは、この線を踏まえて選び方を決めます。
内容や星の数を指定する依頼は、しない
「マップに相談」のためにという理由でも、「具体的に書いてください」「星5でお願いします」と内容や評価を指定する依頼は、感想の誘導と受け取られるおそれがあります。依頼は「ご感想をお聞かせください」にとどめます。
景品表示法のステルスマーケティング規制との関係や、依頼の3つの経路は、整体院・整骨院の口コミが重要な理由|集め方とやらせと思われない工夫とは?で扱っています。
謝礼と引き換えのクチコミ集めなど、やってはいけない順位対策は、整体院・整骨院のMEOで順位が上がらない理由|関連性・距離・知名度から自院を診断するで扱っています。
出典:あはき・柔整広告ガイドライン(厚生労働省・令和7年2月18日)
回答の誤りは、回答を直すのではなく、材料になった元の情報を直す
BrightLocalは、「マップに相談」の回答は質問のたびに作られるため、回答そのものを編集したり、誤りを報告したりする方法は2026年4月時点でないとしています。日本の画面で同じかは、確かめられていません。誤りが出たときは、材料になった元の情報を直します。
自院について確かめる3つの質問
| 質問の例 | 見る点 |
|---|---|
| 「〇〇駅の近くで、夜遅くまで開いている整体院・整骨院は?」 | 自院が出るか。出ない場合も多い前提で、出たときの営業時間が合っているか |
| 「(院名)の営業時間と料金は?」 | 営業時間・休診日・料金が、今の内容と合っているか |
| 「(院名)は保険が使えますか?」 | 保険の範囲の書き方が、ホームページと同じか |
回答は質問の仕方や時期で変わります。一度の結果で判断せず、同じ質問を月に1回ほど、日付と回答を記録して見比べます。端末によっては「マップに相談」が表示されないこともあるため、表示されない場合は、時期を空けて試します。
誤りが見つかったら、出典のページを直す
営業時間が違えばビジネスプロフィール、料金が違えば料金ページや予約ページ、古い住所が残っているならポータルサイトの掲載を直します。回答に出典が示されたときは、そのページが自院のものかを確かめます。他の事業者のページに誤りがある場合は、掲載元に修正を依頼します。
出典:Goodbye Google Q&A: It’s Time to Ask Maps(BrightLocal・2026年4月更新)。本文中の「米国向けの解説」は、すべてこの記事を指します。
「マップに相談で上位に出る」とうたう提案は、基準が公開されていないことを前提に確かめる
「マップに相談」の回答に出る基準は、公式には示されていません。表示を保証する提案は、根拠を聞く必要があります。受けたときは、次の3つを確かめます。
- どの情報を直す施策か(ビジネスプロフィール、ホームページ、外部掲載のどれか)
- 効果を何の数字で確かめるのか(ビジネスプロフィールのパフォーマンス、予約、問診票の来院経路など)
- クチコミの依頼方法は、広告ガイドラインと景品表示法に沿っているか
AI対策をうたう提案全般の見極め方は、整体院・整骨院のAI検索対策|クリックの前提と見る数字を見直すにあります。営業時間の確認や質問による現状の把握は、院長自身でできます。複数の掲載先にまたがる修正や、クチコミの依頼文の確認は、専門家に任せたほうが早く済むことがあります。依頼先の選び方は、整体院・整骨院のホームページ相談・外注先の選び方|コンサルに頼む前に確認すべきことで扱っています。
FAQ
よくある質問
整体院・整骨院の「マップに相談」対策について、よくいただく質問にお答えします。
整体院・整骨院は、「マップに相談」に表示されるために何をすればよいですか?
回答に出る院の基準をGoogleは公開しておらず、専用の設定や申請も確認できていません。まず、ビジネスプロフィールの営業時間・料金・保険の範囲を最新にし、ホームページの記載と合わせておきます。クチコミは自然な投稿を待ち、依頼する場合も内容や星の数は指定しません。
「マップに相談」で自院が紹介されているかは、どう確かめられますか?
Googleマップのアプリで、地域と症状を入れた質問と、自院の名前を入れた質問を試します。回答は質問の仕方や時期で変わるため、月に1回ほど同じ質問をして、日付と回答を記録します。端末によっては機能が表示されないことがあります。
「マップに相談」のために、クチコミを増やす依頼をしてもよいですか?
依頼すること自体が一律に禁じられているわけではありません。ただし、謝礼を伴う依頼や、書く内容・評価を指定する依頼は、感想の誘導と受け取られるおそれがあります。院の依頼や謝礼がある体験談は、ガイドライン上、広告として扱われ得ます。判断が分かれる場合は、所轄の保健所にご確認ください。
回答に間違った営業時間が出たときは、どう直せますか?
回答そのものを編集する方法は、確認できた範囲では見当たりません。営業時間の材料になっているビジネスプロフィール、ホームページ、予約ページ、ポータルサイトのうち、食い違っているものを直します。直した後は、時期をあけて同じ質問で確かめます。
AI検索対策やMEO対策とは別に、「マップに相談」の対策も契約するべきですか?
基準が公開されていないため、「マップに相談」だけを対象にした契約が必要とは言い切れません。見直す内容の多くは、MEOやAI検索対策と共通しています。提案を受けたときの確かめ方は、整体院・整骨院のAI検索対策|クリックの前提と見る数字を見直すで扱っています。
「マップに相談」への備えは、院が直せる情報を整え、口コミは依頼の仕方を守ること
「マップに相談」は、Geminiが口コミと場所の情報をもとに答えるGoogleマップの機能で、日本では2026年8月から順次提供されています。回答に出る院の基準は公式には示されておらず、整体院・整骨院に表示されるかも確認できていません。
院が直接変えられるのは、ビジネスプロフィールとホームページの記載です。口コミは患者が書くもので、院ができるのは返信と、依頼の仕方を守ることに限られます。謝礼を伴う依頼や、内容と星の数を指定する依頼は、広告ガイドラインの面でも避けます。
最初にやるのは、Googleマップのアプリで自院の営業時間と料金を質問し、回答が今の内容と合っているかを確かめることです。
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ビジネスプロフィールとホームページの記載の見直しから、クチコミの依頼方法が広告ガイドラインに沿っているかの確認まで、中小企業診断士が貴院の状況や目標を伺い、何から手をつけるべきかをはっきりさせます。
ご相談内容を確認後、担当者よりご連絡します。