整体院・整骨院の集客の費用対効果|AI検索で変わる予算の配分先

整体院の女性院長が、AI検索の画面と集客施策ごとの費用対効果や予算配分表を確認している様子

当社のホームページでも、直近30日でChatGPT経由の訪問が10件あり、同じ期間のYahoo検索とBing検索は合わせて9件でした。数はまだ小さいものの、AIから院やサービスを探す人は確実に出てきています。

探され方が変われば、同じ1万円でも効くチャネルは変わります。ところが集客費の配分は、数年前に決めたまま動いていない院が多くあります。

集客費の費用対効果は「新患1人あたりの費用」で比べられます。AI検索を前提にすると、MEO・SEO・広告・SNSへの配分もそれに合わせて組み替えることになります。

目次

費用対効果は、新患1人あたりの費用で比べる

集客の費用対効果は、チャネルごとに「かけた額÷来院した新患数」を出すと比べられます。割るのはアクセス数や表示回数ではなく、来院した人数です。

チャネル別に「かけた額÷新患数」を出す

たとえば1か月の数字が次のようだったとします。

チャネルかけた額(月)新患数新患1人あたりの費用
リスティング広告30,000円5人6,000円
MEO(口コミ依頼の印刷物など)3,000円4人750円
ブログ(外注記事2本)20,000円1人20,000円

この例では、ブログの1人あたりの費用が広告の3倍を超えており、金額だけ見れば広告が一番高いのに、1人あたりで見ると順番が入れ替わります。

口コミの返信やSNS投稿に週2時間かけているなら、その時間にも人件費がかかっているため、費用には外注費だけでなく自分やスタッフが使った時間も入れてください。

経路は問診票で取る

新患数をチャネル別に分けるには、来院経路を問診票で聞くのが一番確実です。選択肢は次のように分けておきます。

  • Googleマップで見た
  • Googleで検索した
  • ChatGPTなどのAIで調べた
  • Instagram・LINE
  • 広告を見た
  • 家族・知人の紹介

「AIで調べた」を選択肢に入れておくと、AI検索の影響を自院の数字で追えます。アクセス解析ではAI経由の訪問が一部しか見えないため、本人に聞くのが確実です。

出した1人あたりの費用が高いか安いかは、自院が1人に出せる上限と比べて判断します。上限の出し方は「整体院・整骨院の集客予算」の手順で計算できます。

整体院・整骨院の集客の費用対効果を、新患1人あたりの費用で比べる3つの手順を示した図
来院経路を問診票で聞き、かけた額を来院した新患数で割ると、チャネルごとに比べられます

AI検索で、チャネルごとの効き方はどう変わったか

AI検索で一番大きく変わったのは、検索結果の上で答えが完結し、ホームページを開く人が減ったことです。その結果、チャネルごとに、同じ金額をかけた場合に獲得できる新患数が変わり始めています。クリックが減る仕組みと見るべき数字は「整体院・整骨院のAI検索対策」で扱っています。

チャネルAI検索の影響費用の出方向く院
MEO・口コミ重みが上がる主に時間(ほぼ無料)すべての院。最初に手をつける
症状別・料金ページ残す価値が上がる作成時に一度かかる自費メニューがある院
リスティング広告影響は小さい毎月かかり、止めると0早く新患を増やしたい院
SNS・LINE新患より再来院に効く主に時間既存患者が多い院
情報系のブログクリックが減る外注なら毎月かかる時間に余裕がある院

MEO・口コミは、AIの推薦材料になる

GoogleマップやAIが「近くの整体院・整骨院」を答えるとき、材料にするのはGoogleビジネスプロフィールの情報と口コミです。AI検索で一番費用対効果が上がったのは、費用がほとんどかからず、主にかかるのが時間であるこのチャネルです。

口コミは集め方を間違えると景品表示法の問題になるため、依頼の仕方は「整体院・整骨院の口コミ」を確認してください。

情報系のブログは、来院までの距離が伸びる

「腰痛 原因」のような調べものの検索は、AIが答えをまとめて表示するため、記事まで来る人が減っています。外注で月に数本書いている場合、1人あたりの費用が一番膨らみやすいのがここです。

やめる必要はありませんが、外注本数を減らし、その分を次の症状別・料金ページに回すほうが効率的です。

症状別・料金ページは、AIの回答の元になる

「〇〇駅 整体 肩こり 料金」のように、院を選ぶ段階の検索では、AIが院のページから料金や対応内容を読み取って答えるため、ここが曖昧だと、AIの回答にも載りません。作成費は一度で済み、長く使うほど1人あたりの費用は下がります。

作り方は「症状別ページの作り方」と「料金表の作り方」にまとめています。

リスティング広告は、ゼロクリックの影響を受けにくい

広告はクリックされた分だけ費用がかかるため、クリックが減っても無駄な支払いは増えず、今すぐ痛みを何とかしたい人が「今日 予約」で探す場面では、今も即効性があります。

ただし、柔道整復の広告には法律で書ける内容の制限があります。出稿前に「整体院・整骨院のWeb広告」で範囲を確認してください。

SNS・LINEは、評価の軸を分ける

InstagramやLINEは、新患を連れてくるより、来た人の再来院を支える役割が大きいチャネルです。新患1人あたりの費用だけで評価すると、割高に見えてしまいます。SNSは新患数ではなく、リピート率で別に評価してください。

AI検索でMEO・口コミ、症状別・料金ページ、リスティング広告、SNS・LINE、情報系のブログの効き方がどう変わったかを示した表
AI検索で重みが上がったのはMEO・口コミで、情報系のブログはクリックが減っています

予算規模別の組み替え例

配分の正解は、月にかけられる額で変わります。ここでは月3万円・5〜10万円・10万円超の3段階で、組み替えの考え方を示します。金額は一例なので、自院の上限に合わせて読み替えてください。

月3万円前後|MEO・口コミに寄せ、ブログは減らす

この規模では、広告とブログを両方続けると、どちらも新患数に届きにくくなります。まずGoogleビジネスプロフィールの整備と口コミ依頼を固め、残りを広告か症状別ページのどちらか1本に絞ります。

  • MEO・口コミ:費用はほぼ0円。院長かスタッフの時間を週1〜2時間あてる
  • 広告か症状別ページ:残りの予算をどちらか1本に
  • 情報系ブログの外注:いったん止めるか、月1本以下に減らす

月5〜10万円|MEO+広告の2本立てにする

MEOを土台にしたうえで、広告で今すぐ探している人を拾う形です。ブログの外注費を使っていたなら、その分を症状別・料金ページの整備に一度回します。ページが整えば、広告から来た人の予約率も上がります。

  • MEO・口コミ:継続(時間中心)
  • リスティング広告:予算の中心。1人あたりの費用を毎月確認
  • 症状別・料金ページ:作成費として一度だけ投資

月10万円超|経路別の費用を出し、四半期ごとに入れ替える

この規模になると、チャネルを並行して動かせるぶん、効いていないチャネルに予算が残りやすくなります。問診票の経路を集計し、3か月ごとに1人あたりの費用が高いチャネルから予算を移してください。

  • 全チャネルの新患1人あたりの費用を一覧にする
  • 上限を超えたチャネルは縮小、下回ったチャネルに上乗せ
  • AI経由(「AIで調べた」)の件数の推移も一緒に追う

保険中心の院と自費中心の院で、配分の軸は違う

同じ予算でも、保険中心の院と自費中心の院では1回あたりの単価と年間の来院回数が違うため、新患1人に出せる額が大きく違います。

比べる点保険中心の院自費中心の院
1回あたりの単価低め高め
来院のきっかけ急な痛み・けが慢性の不調・体質改善
探し方「近く」「今日」でマップ検索症状名や料金で比べて選ぶ
配分の軸MEO・口コミを最優先症状別・料金ページと広告

急な痛みで探す人は、マップで決める

ぎっくり腰や寝違えで探す人は比べる余裕がなく、Googleマップやマップ上のAIの回答で、近くて今日行ける院を選びます。保険中心の整骨院は、MEOと口コミに配分を寄せるほど費用対効果が上がります。

慢性の悩みで探す人は、比べてから決める

肩こりや姿勢の悩みで探す人は、AIに「〇〇駅 肩こり 整体 おすすめ」と聞いたり、複数の院の料金を見比べたりします。自費中心の院は、症状別・料金ページを整えたうえで広告を使うと、1人あたりの単価が高い分、多めの費用でも回収できます。

単価の違いが経営に与える影響は「整体院・整骨院の経営が厳しい理由」で詳しく扱っています。

配分を見直すタイミングと、やめる判断

配分は3か月に1度見直すのが目安で、1か月では新患数のぶれが大きく、半年では効かない費用を払い続けることになります。

見直しのときは、次の順で判断します。

  1. チャネルごとに、直近3か月の新患1人あたりの費用を出す
  2. 自院が1人に出せる上限と比べる
  3. 上限を超えたチャネルは、予算を半分に減らしてもう3か月様子を見る
  4. それでも上限を超えるなら止め、その分を上限を下回ったチャネルへ移す

広告やMEOは止めた直後に効果が落ちることがあるため、一度に止めず、半分に減らして様子を見てください。

整体院・整骨院の集客費の配分を3か月ごとに見直す4つのステップを示した図
上限を超えたチャネルは一度に止めず、予算を半分にして様子を見ます

「AI対策」をうたう外注の提案が来たときも、同じ物差しで判断できます。その費用で新患が何人増える見込みかを聞き、上限と比べてください。提案内容の確かめ方は「整体院・整骨院のAI検索対策」にまとめています。

FAQ

よくある質問

整体院・整骨院の集客の費用対効果について、よくいただく質問にお答えします。

集客費は売上の何%が目安ですか?

一律の割合はありません。単価や来院回数、手元に残る割合が院ごとに違うため、売上比ではなく、新患1人に出せる上限から逆算してください。

AI検索が増えたら、ブログはもう不要ですか?

不要ではありません。ただ、調べもの向けの記事は来院までの距離が伸びています。外注の本数を減らし、症状別ページや料金ページの整備を先にするほうが費用対効果は上がります。

AI対策のために、別の予算を組む必要はありますか?

多くの場合、新しい予算は必要ありません。Googleは、AIによる概要に載るための特別な施策は不要と説明しています。MEOと症状別・料金ページの整備が、そのままAI検索への備えになります。

新患の経路が分からない場合は、どうすればいいですか?

問診票に来院経路の選択肢を加えてください。1か月分たまれば、チャネル別の新患数が出せます。

集客の費用対効果は、新患1人あたりの費用を出すところから

AI検索で、MEO・口コミと症状別・料金ページの価値は上がった一方で、調べもの向けのブログは、効き方が落ちています。配分を見直す第一歩は、問診票で経路を取り、チャネルごとの新患1人あたりの費用を出すことです。

数字が出れば、どこを減らしてどこに回すかは自然に決まります。

整体院・整骨院の集客費の配分でお悩みなら
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当社では、中小企業診断士が院の数字をもとに、チャネルごとの優先順位と予算配分を整理します。

「今の配分で合っているか知りたい」という段階からご相談いただけます。
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ご相談内容を確認後、担当者よりご連絡します。

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