患者層別
誰が決めるかで、
伝え方が変わります
来てほしい患者さんによって、探し方も、来院を決める人も変わります。年代で区切るよりも、「誰が探して、誰が決めるか」で区切ったほうが、ホームページに何を載せるかが定まります。貴院に今いちばん多い層を確かめながらお読みください。

こんなお悩みありませんか?
年代別に書かれた集客記事を読んでも、来てほしい患者さんにどう届けるかが決まらない
高齢の患者さんに、インターネットでの情報発信が届くのかが分からない
学生やスポーツをする患者さんに向けて書いても、保護者に何を伝えればよいか整理できていない
探す人と決める人を分けて考える
整体院・整骨院の集客では、年代で区切るよりも、探す人と決める人がずれる場合があるという区切り方のほうが、ホームページに何を載せるかを決めやすくなります。
働く世代
学生・スポーツをする方
当てはまる例は多くありません
高齢の方(家族代行型)
探す人と決める人が同じであれば、そのページの中だけで完結させてください。料金・所要時間・予約の導線を1画面にまとめます。
探す人と決める人がずれる場合は、伝える先が2人になります。本人向けの内容に加えて、決める側が確認する内容(料金の総額、通う回数、連絡先、保護者への連絡方法)を別に置いてください。
学生の場合、本人が症状名で探し、保護者が金額と通院回数で判断します。症状のページに料金への導線を置いていただきたいのは、このためです。
高齢の方は、本人が探して本人で決める場合と、家族が代わりに探して決める場合の両方が起こります。産後・子育て中の方は、預け先の確保が必要かどうかで見分けます。どちらも、下の「4つのタイプに当てはめる」で確かめられます。
※家族が代わりに探す割合を示す公的な統計は見当たらないため、割合は示しておりません。
来てほしい患者さんのタイプを確かめる手順
次の①から④を、貴院の予約簿やカルテから確かめてください。年代の内訳よりも、この4つのほうがタイプの判断に直結します。
今いちばん多い層を確かめる
年代ではなく、来院のきっかけで分けてください。「腰痛・肩こりで来院される方」「部活動でのケガで来院される学生」など、症状や状況で書き出します。
記入例
直近3か月でいちばん多いのは、腰痛で来院される50代の女性。次に多いのは、部活動でのケガで来院される学生。
予約の入り方を確かめる
電話・ホームページ・LINE・飛び込みの内訳を、直近1〜2か月の予約簿から数えます。年代によって使う手段が変わるため、タイプの見分けに使えます。
記入例
電話6割・LINE3割・ホームページの予約フォーム1割。学生からの予約はLINEに集中している。
予約の入る時間帯を確かめる
働く世代は夜間、学生は放課後、高齢の方は日中に集中する傾向があります。時間帯が偏っていれば、その時間に予約が取れる導線を優先してください。
記入例
平日19時以降の予約が最も多く、次いで土曜午前。
付き添い・家族からの問い合わせの有無を確かめる
学生や高齢の方の予約・問い合わせに、保護者や家族がどれくらい関わっているかを、受付での対応を思い出しながら書き出します。
記入例
学生の初回予約は、保護者からの電話が多い。高齢の患者さんの予約は、本人からの電話とご家族からの電話が半々くらい。
4つのタイプに当てはめる
①から④で確かめた内容をもとに、次の3つの確認に順に答えてください。貴院に多い患者さんが、4つのタイプのどれに近いかが分かります。60代のインターネット利用率は高く(数字は後述します)、年齢だけで「高齢の方はインターネットを使わない」と決めつけると、この判断を誤ります。
確認1探しているのは誰か
予約や問い合わせの前に、貴院のホームページを見ているのが患者さん本人か、ご家族かを、手順④の記入例から確かめます。
ご家族が代わりに探して決める高齢の方(家族代行型)
確認2決めるのは誰か
金額と通院回数を確かめて来院を決めているのが、本人か保護者かを確かめます。
保護者が決める学生・スポーツをする方
確認3預け先と予約時間帯
探すのも決めるのも本人の場合は、来院のために預け先の確保が必要かどうかと、手順③で確かめた予約の時間帯で分けます。
預け先の確保が必要産後・子育て中の方
夜間・土曜に予約が集まる働く世代
日中に予約が集まる高齢の方(本人型)
タイプ別の最初の一手
貴院に多いタイプが分かったら、まずその1タイプに合わせて1つだけ手を加えてください。全タイプに同時に対応しようとすると、どのページも中途半端になります。
◎は最初に手を付ける一手、○はあわせて整える項目です。着手する順番の目安であり、効果の優劣を示すものではありません。
01高齢の方家族が探すことも
本人もインターネットで探しますが、ご家族が代わりに探して決めることがあります。本人型か家族代行型かで、最初に見せる内容の重点が変わります。
- ◎最初に
- 文字が読めるかの確認スマートフォンで自院のページを開いて
- ○あわせて
- 電話番号を目立たせる
- 文字を大きくする
- 送迎・駐車場の案内
- 予約の受け方
電話を主にし、ホームページには電話番号を大きく置く
02働く世代夜に探す
スマートフォンで症状名と地域名を組み合わせて探し、夜に探す傾向があります。
- ◎最初に
- LINE予約の導入営業時間外も受け付ける
- ○あわせて
- 夜間・当日の予約枠
- LINEで完結する導線
- 所要時間の明記
- 予約の受け方
LINE予約を中心に、営業時間外でも受け付けられるようにする
03産後・子育て中の方預け先が不安
預け先の不安に加えて、料金が分かりにくいと来院をためらいやすくなります。
- ◎最初に
- 2回目以降の金額の掲載料金ページに所要時間もあわせて
- ○あわせて
- 個室の有無
- ベビーカーでの入室
- 施術者の性別
- 予約の受け方
ホームページの予約フォームに、来院前に確認したい項目を添える
04学生・スポーツをする方保護者が決める
本人が探し、保護者が決めます。連絡は保護者宛てに行きます。
- ◎最初に
- 症状別のページを1本部位や症状ごとに
- ○あわせて
- 部活動との両立
- 通える時間帯の明記
- 予約の受け方
本人がLINEで仮予約し、確定の連絡は保護者宛てに送る
交通事故で来院された患者さんへの対応は、このページの集客設計では中心に置いておりません。関連コラム:整体院・整骨院の交通事故ページ|患者が確かめているのは施術内容ではない
年代で判断を誤らないための数字
「高齢の方にはインターネットが届かない」という判断は、次の数字と合いません。年代よりも、上の4タイプで考えてください。
年代による差は小さく、60代が特に低いわけではありません。
出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「鍼灸・接骨院に関する利用実態調査2026」。全国15〜69歳の男女5,500人(15〜19歳は500人、20〜60代は各年代1,000人)へのインターネット調査、実査2026年4月15日〜21日。「接骨・整骨」を保険適用の有無を問わずここ1年で受けたと回答した割合です。
整骨院を利用する割合そのものには、年代による大きな差が見当たりません。それでも「高齢の方には情報が届かない」という思い込みが起こりやすいのは、利用の割合と、情報を届ける手段の割合を混同してしまうためです。次の数字は整骨院に限らない全国の統計ですが、届け方を考えるときの目安として、あわせてご確認ください。
同じ調査でのスマートフォン利用(インターネット利用者に占める割合)は60〜69歳88.7%・70〜79歳76.6%、SNS利用は60〜64歳78.8%・65歳以上62.4%です。
出典:総務省「令和7年通信利用動向調査報告書(世帯編)」。世帯構成員のうち6歳以上を対象とした個人のインターネット利用状況(集計対象42,214人)、調査時点は令和7年8月末です。整骨院の利用者に限った数字ではありません。
よくあるご質問
高齢の患者さんにインターネットでの集客は届きますか
届きます。総務省の調査では、60〜64歳のインターネット利用率は93.5%、65〜69歳は88.9%です。本人が探す場合と、ご家族が代わりに探して決める場合の両方を想定し、文字の大きさと電話番号の見やすさを整えてください。
来てほしい層を絞ると、他の患者さんが来なくなりませんか
絞るのは最初の一手だけです。ホームページ全体から特定の患者さんを除く必要はございません。まず貴院に多いタイプに合わせて1つ手を加え、そのうえで他のタイプ向けの内容を順に加えていく進め方であれば、他の患者さんを遠ざけずに進められます。
産後の方に向けて書くときに、気をつけることはありますか
金額の分かりにくさを最初に取り除いてください。初回だけでなく2回目以降の料金と所要時間を明記し、個室の有無、ベビーカーでの入室、施術者の性別など、来院前に確認したい項目を予約フォームの近くに置いていただくと、預け先の不安と合わせて判断しやすくなります。
LINE予約と電話予約は、どちらも用意すべきですか
一律には決められません。上の「来てほしい患者さんのタイプを確かめる手順」②で、貴院の予約がどの手段に集まっているかをまず確かめてください。学生や働く世代の予約がLINEに集まっている場合は、電話を残したままLINE予約を整える進め方が無理のない形になります。
ほかの切り口から探す場合は、集客設計ガイドの一覧をご覧ください。
貴院に多い患者層を、
一緒に確かめませんか
「来てほしい患者さんに、何から伝えればよいか分からない」
「高齢の方や保護者に、どう届ければよいか整理できない」
まずはそのお悩みからお聞かせください。