整体院・整骨院のブログ|検索に届くネタと症例を書くときの線引き

ブログを開設したものの、最初の数記事から更新が止まっている整体院・整骨院は珍しくありません。何を書けばいいか決まらないまま、思いついた日の出来事だけを書いている方も多いのではないでしょうか。
記録を残すだけの記事と、検索から読者を集める記事では、書く前に決めていることが違います。患者が予約の前と通院中に何を調べているかを書き出せば、ネタは院の中に残ります。
そして整体院・整骨院では、症例や施術前後の写真、患者の体験談をそのまま載せられるとは限りません。ブログも同じです。
整体院・整骨院のブログは、常設ページに載せきれない検索ワードを受け持つ
整体院・整骨院のホームページには、症状別ページやメニューページのような常設のページがあります。これらは腰痛や肩こりといった決まった質問に、いつ来た人にも同じ答えを返すページです。ブログは、常設ページに載せるほどではない細かい疑問に答える形で使うと、役割が分かれます。こうした疑問まで常設ページに盛り込もうとすると、1ページの中に条件の違う説明がいくつも並び、かえって読みにくくなります。細かい条件はブログに書いておくほうが、ページ自体も読みやすくなります。
症状別ページとブログ記事は、同じ症状名で書き分ける
症状別ページは腰痛そのものを扱い、施術の内容や来院の流れを説明するページです。ブログは、「デスクワークで夕方だけ腰が痛い」のように、条件のついた具体的な質問に答えます。同じ症状名で常設ページとブログ記事を両方作ると、検索結果の中で自院のページ同士が競合し、どちらの順位も上がりにくくなります。役割を分けて書くほうが、結果として、どちらのページも検索結果に表示されやすくなります。
症状別ページ自体の作り方は、整体院・整骨院の症状別ページの作り方|腰痛・肩こりで検索に見つかるコツで扱っています。

整体院・整骨院のブログのネタは、患者が来院の前と後に検索している言葉から探す
思いついたことをそのまま書いていると、ネタはすぐに尽きてしまいます。患者が実際に検索している言葉から選ぶようにすれば、書くことに困りにくくなります。患者が整体院・整骨院を検索するタイミングは、来院する前と、通いはじめてからの2つに分かれます。
予約する前の患者が調べている言葉
予約する前の患者は、通う頻度や1回あたりの施術時間、保険が使えるかどうか、当日の服装といった不安を、検索で解消しようとします。院のホームページに載っている情報だけでは足りず、実際に通っている人がどう感じたかを探して検索している場合も多くあります。こうした一つひとつの不安は、症状別ページやメニューページには細かすぎて書きにくいので、ブログのネタに向いています。初回に何を持っていけばいいか、駐車場は何台分あるか、着替えは用意されているかといった、来院当日の動きに関わる疑問も同じ種類の不安です。
通いはじめた患者が調べている言葉
通いはじめた患者は、施術後の過ごし方や、好転反応と呼ばれる一時的な症状の変化、途中で通院をやめたときにどうなるかといった、次の一歩を判断するための言葉を検索します。これらは施術を受ける前には思いつきにくい疑問で、実際に通っている患者から聞いた質問をもとに書くと、同じ疑問を持つ別の患者に届きやすくなります。施術の間隔をどれくらい空けてよいか、痛みが軽くなったあとも通い続けるべきかといった、通院の途中で生まれる迷いも同じ種類の言葉です。

ネタを探す手順は、検索窓だけで完結する
検索窓に、扱っている症状名を入力したあとに半角のスペースを空けると、続けて検索されている候補がいくつか表示されます。この候補を症状ごとに書き出していくと、患者が実際に検索している言葉の一覧ができあがります。特定のツールをそろえなくても、自院のパソコンやスマートフォンだけで進められる作業です。
症例報告・施術前後の写真・患者の体験談は、ブログに載せられるか
ブログのネタが具体的になるほど、症例報告や施術前後の写真、患者からもらった体験談を載せたくなる場面が出てきます。いずれも整体院・整骨院の広告規制に関わるので、常設ページと同じ考え方で線引きしておく必要があります。症例報告についても、新しい基準が別に用意されているわけではなく、これから述べる二段構えの考え方の中で確認することになります。
ホームページとブログが原則として広告と見なされない、という前提の意味
利用者が自ら検索して閲覧する通常のホームページは、あはき師法・柔道整復師法上の広告には原則として該当しないと整理されています。ブログの記事も、患者が自分で検索してたどり着く通常のページである限り、この整理の範囲に含まれると考えられます。
この指針は、インターネット上の施術所等の情報全般を対象としていますが、原則として、施術所に勤務する者等が個人で開設する、いわゆるブログ等の内容を対象とするものではないとされています。院のホームページとは別に、スタッフが個人の裁量で書いているブログは、この原則の外に置かれる整理です。ただし、施術所のウェブサイト等のリンクやバナーが貼られている等、施術所のウェブサイト等と一体的に運営されている場合等には、指針の内容を踏まえ、利用者を不当に誘引することがないよう十分に配慮すべきとされています。院のホームページ内に置くブログはもちろん、スタッフ個人名義のブログであっても、院のホームページへのリンクやバナーを置いている場合は、この一体運営に当たると考えて備えておく必要があります。
また、広告に該当しない場合でも、正確な情報提供のために掲載すべき事項と掲載すべきでない事項が別に定められています。「広告ではないから何を書いても自由」と考えてブログのネタを選ぶと、あとから見直しが必要になります。
患者の体験談を整体院・整骨院のブログに載せるとき
患者からもらった感想をブログに載せること自体を、一律に禁止する規定はありません。ただし、都合のよい感想だけを選んで載せた体験談は、掲載すべきでない事項に当たる可能性があります。謝礼等によって好意的な内容だけが出るように誘導する依頼の仕方も、同じ理由で避ける必要があります。どの感想を選ぶかという段階で、注意が必要です。
感想の集め方や、やらせと思われない工夫については、整体院・整骨院の口コミが重要な理由|集め方とやらせと思われない工夫とは?で扱っています。
施術前後の写真を載せるとき
施術前後の写真についても、写真そのものが一律に掲載できないわけではありません。効果があるように見せるため加工・修正した写真は、虚偽の内容として扱う考え方が示されています。撮影条件や被写体の状態を変えて効果を強調した写真も、誇大な内容として扱う考え方です。ブログに載せる前に、加工の有無と撮影条件、添える説明文の3点を見直しておく必要があります。
条項ごとの詳細な線引きは、整体院・整骨院のホームページで確認したい7項目|広告規制と情報掲載の注意点で扱っています。
書いても検索に届かないブログに共通する型
同じくらいの本数を書いていても、検索から人が来るブログと来ないブログがあります。来ないブログには、3つの特徴があります。
1つ目は、院内の日常だけを書いた日記型です。スタッフの休憩時間や院内の飾りつけといった話題は、患者が検索して探す言葉と結びつかないため、そこから新規患者の来院につながるケースは多くありません。院内の様子を伝える写真そのものに問題はありません。患者が検索する言葉と結びつく形で添えられているかどうかで差が出ます。
2つ目は、他院のブログとほとんど同じ内容になっている一般的な症状解説です。症状の説明だけを書くと、同じ内容を書いている他院のページと並んでしまい、自院を選ぶ理由が伝わりません。
3つ目は、記事の本数は増えているのに、記事同士や常設ページへの内部リンクがなく、それぞれが孤立している状態です。関連する記事同士をつないでおかないと、1本ずつの記事が検索エンジンからも患者からも見つけにくいまま残ります。

検索に届かせるための優先順位そのものは、整体院・整骨院のSEO対策|何から始めるべきかを優先順位で解説で扱っています。
更新が止まる原因は、毎回ゼロからネタを考えていること
書くたびにネタから考えていると、忙しい時期に入ったところで止まります。通っている患者との会話や、予約の電話で聞かれた質問をメモしておき、時間のあるときにまとめて何本かの記事を書きためておくと、公開のたびにネタ探しから始めずに済みます。書きためた記事は、公開日を決めて予約投稿の機能で先に登録しておけば、手が離せない週があっても更新が途切れません。
もう一つの工夫は、1本の記事で答えることを1つに絞ることです。来院する前の不安と、通いはじめてからの疑問を1本の記事に詰め込むと、どちらの検索にも中途半端にしか答えられない記事になります。短くてもいいので、患者の質問1つに記事1本で答える形を積み重ねていくほうが、結果として検索に見つかりやすくなります。
院長が一人でネタを集めようとせず、受付や施術中に患者から聞いた質問をスタッフ全員でメモに残しておく仕組みにしておくと、ネタが院長のところだけに偏らずに集まります。
FAQ
よくある質問
整体院・整骨院のブログのネタについて、よくいただく質問にお答えします。
整体院・整骨院のブログは、どのくらいの頻度で更新すればいいですか?
何日おきに出せば順位が上がるという基準は示されていません。無理な頻度を先に決めて数か月で止まるほうが、読み手の印象を損ないます。自院で続けられる間隔を決めたうえで、ネタを先にためておくと、その間隔を守りやすくなります。忙しい時期に備えて、公開日を決めて予約投稿の機能に登録しておく方法もあります。
ブログに施術前後の写真を載せてもいいですか?
写真の掲載そのものを一律に禁じる決まりはありません。ただし、効果があるように見せるために手を加えた画像は虚偽の内容として、撮影の条件や被写体の状態をそろえずに効果を強く見せた画像は誇大な内容として扱う考え方が示されています。掲載の前に、画像へ手を加えていないか、撮影の条件をそろえているか、添える文章が実際より強い言い方になっていないかを確かめてください。
患者さんからいただいた感想を、そのままブログに載せてもいいですか?
感想を掲載すること自体は禁じられていません。気をつけるのは選び方で、良い評価だけを並べた形は掲載すべきでない事項に当たる可能性があります。謝礼等によって好意的な内容へ誘導する依頼の仕方も避けてください。感想の集め方は整体院・整骨院の口コミが重要な理由|集め方とやらせと思われない工夫とは?で扱っています。
症状別ページとブログ記事は、同じ症状で両方作ってもいいですか?
両方作れますが、中身を同じにしないでください。常設のページは症状そのものと施術の流れを扱い、ブログは条件のついた個別の疑問を受け持ちます。同じ言葉を狙って似た内容を2本置くと、自院のページ同士で検索結果を取り合うことになります。どちらで書くかを決めてから書き始めてください。
何を書くかを決めてから書けば、ブログのネタは尽きない
ブログが続かない院は、書くネタが足りないのではなく、ネタを決める手順を持っていないだけ、という場合がほとんどです。患者が予約の前に調べる言葉と、通いはじめてから調べる言葉を書き出しておけば、1つずつ記事にしていくだけで済み、ネタが尽きることもありません。常設ページと役割を分けておけば、自院のページ同士で検索結果を取り合うこともありません。
もう一つ、整体院・整骨院ならではの前提が、症例や写真、患者の感想をどこまで載せられるかという線引きです。院が自分で運営するブログは、常設ページと同じ考え方の中で確認することになります。スタッフが個人名義で書いているブログであっても、院のホームページへのリンクやバナーを置いていれば一体で運営されているものとして扱われます。書き始める前にこの前提をそろえておけば、公開したあとで書き直す手間は避けられます。
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