整体院・整骨院のSNS運用|InstagramとLINEで続けられる集客の作り方

整体院・整骨院のSNS運用は、やった方がいいと分かっていても、何を投稿すればいいのか分からないまま止まってしまいがちです。少し更新しては間が空き、気づけば最終投稿が半年前。そういう院は珍しくありません。
止まる理由は、院長のやる気でもセンスでもなく、投稿する中身が決まっていないことと、作業する時間を取っていないことの2つに集約されます。
整体院・整骨院のSNSは何のためにやるのか
手をつける前に決めておきたいのは、SNSに何を重点に置くかです。ここが曖昧なままだと、フォロワー数だけを追いかけて疲れてしまいます。
SNSだけで新患が増えるわけではない
「腰が痛い」「近くの整体院・整骨院を探したい」と考えた人がまず開くのは、SNSではなく検索エンジンやGoogleマップです。SNSは、いま困っている人が能動的に探す場所ではありません。ですからSNSを始めても、すぐに予約の電話が鳴ることは正直少ないと思います。
新患の入口としては、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの方が先に効きます。この優先順位については整体院・整骨院の集客が伸びない原因とホームページの活かし方をご覧ください。
SNS運用が効くのは「思い出してもらう」場面
ではSNSに意味がないかというと、そうではありません。SNSが強いのは、まだ困っていない人の目に何度も触れることです。
地域の人が投稿を見かけているうちに院の名前と顔を覚え、実際に腰を痛めたときに「そういえばあの院があった」と思い出す。この流れがSNS運用の本質です。
同じように、一度来院した患者が離れていくのを防ぐ効果もあります。施術が終わって数ヶ月経つと院の存在は忘れられますが、SNSでつながっていれば思い出すきっかけが残ります。
SNSは新患を捕まえる網ではなく、名前を覚えてもらい、忘れられないようにしておくための場所です。ここを取り違えて予約数だけで判断すると、効いているのに効いていないように見えてしまいます。
ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNSの役割分担
整体院・整骨院のWeb集客は、役割の違う3つの受け皿で成り立っています。ホームページは、料金や施術内容、院の方針をきちんと確認したい人が読む場所です。
Googleビジネスプロフィールは、近くで探している人に見つけてもらうための入口です。その整え方は整体院・整骨院のMEO対策にてご覧ください。
そしてSNSは、日常の中で接触回数を増やす場所です。SNSで興味を持った人が最後に確認するのは結局ホームページなので、SNSのプロフィール欄にはホームページのURLを必ず置いてください。
ここがつながっていないと、せっかく関心を持った人が予約までたどり着けません。

整体院・整骨院のSNSはどれを選ぶ?おすすめの4媒体を比較
SNSは全部やる必要はありません。院のスタッフ数と客層に合うものを1つか2つに絞る方が、結果として続きます。主要な4媒体には、それぞれ得意な役割があります。
Instagram|院の雰囲気と人柄を伝える
整体院・整骨院と最も相性がいいのがInstagram(インスタグラム)です。
院内の様子や施術の流れ、スタッフの人柄といった、文章では伝わりにくい情報を写真と動画で見せられます。「どんな場所か分からないから予約しづらい」という、初めての人が一番引っかかる部分を先に解消できます。地域名を入れたハッシュタグを添えれば、近隣で探している人の目にも入ります。
整体院・整骨院のInstagram運用は、投稿ネタさえ用意できれば手応えがつかみやすい媒体です。
LINE公式アカウント|再来院につながりやすい
集客というより、来院した人をつなぎとめる用途で効くのがLINE公式アカウントです。
友だち追加してもらえれば、こちらから直接メッセージを届けられます。他のSNSは投稿しても表示されるかどうかがアルゴリズム次第ですが、LINEは友だち追加した相手へ直接届く分、見てもらえる確率が上がります。
整体院・整骨院のLINE活用は、施術の間隔が空いた患者への声かけや、季節の不調に合わせた案内と相性がよく、リピート率に直接効きます。新患を増やすより先に、来た人を次回の予約につなげたい院は、まずここからです。
X(旧Twitter)|地域集客には向きにくい
Xは拡散力が魅力ですが、整体院・整骨院の集客とは噛み合いにくい面があります。
拡散が起きても届く相手は全国に散らばっていて、通える範囲の人にはほとんど届きません。投稿の寿命も短く、更新の手間のわりに来院へつながりません。
院長個人の発信や同業とのつながりが目的なら価値がありますが、集客の手段としては優先順位を下げてかまいません。
Facebook|年齢層が合えば効く
Facebookは利用者の年齢層が比較的高く、実名で地域とつながっている人が多い媒体です。
40代以上が中心の院や、地域の商工会・スポーツチームとの関わりが深い院では、いまでも機能します。逆に20代・30代を狙う院ではあまり届きません。
院の患者層を思い浮かべて判断してください。
| 媒体 | 得意なこと | 向いている院 | 更新の手間 |
|---|---|---|---|
| 雰囲気と人柄を伝える/新規の不安を下げる | 写真が撮れる/若手〜中年層が中心 | 中〜大 | |
| LINE公式アカウント | 再来院を促す/確実に届く | リピートを増やしたい全院 | 小 |
| X(旧Twitter) | 拡散・同業とのつながり | 院長個人の発信をしたい院 | 小〜中 |
| 地域の実名コミュニティ | 40代以上が中心/地域活動が多い | 中 |
迷ったら、Instagramで認知を広げ、LINE公式アカウントで再来院を促す2本立てにしてください。整体院・整骨院ではこの組み合わせが最も無理なく回ります。
整体院・整骨院のInstagram運用|投稿ネタが切れない作り方
Instagramが続かない最大の理由は、投稿ネタが尽きることです。ネタは思いつくものではなく、あらかじめ型を決めておくと切れなくなります。
ネタは「症状」ではなく患者の日常の疑問から拾う
多くの院が「腰痛の原因」「肩こりのメカニズム」といった症状解説から入りますが、これは書き手にとって書きやすいだけで、読み手が知りたい形になっていないことがよくあります。
実際に反応が出やすいのは、施術中に患者から聞かれた質問です。「どのくらいの頻度で通えばいいですか」「湿布は貼った方がいいですか」「デスクワーク中に何をすればいいですか」といった問いは、同じ悩みを持つ人が地域に何十人といます。
受付にメモ用紙を置いて、聞かれた質問をその都度書き留めていけば、それがそのままネタ帳になります。この方法なら、ネタを探す時間そのものがなくなります。
そのまま使える投稿ネタの型
もう1つの手が、型をいくつか決めて順番に回すやり方です。たとえば次のようなものが整体院・整骨院では使いやすい型です。
- 患者からよく聞かれる質問と、その答え
- 自宅でできるセルフケアやストレッチを短い動画で
- 院内・設備の紹介(初めての人の不安を減らす)
- スタッフの人柄が伝わる自己紹介や日常の一コマ
- 施術の流れを最初から最後まで見せる
- 季節ごとの体の不調(寒暖差・繁忙期・スポーツシーズン)
- 営業日や年末年始などのお知らせ

この7つを順番に回すだけで、週1投稿なら7週間、1ヶ月半ほど持ちます。一巡したら内容を変えて同じ型をもう一周させれば、ネタ切れという状態がそもそも起きません。
なお、施術の効果を断定する表現や、他院と比べて優れていると受け取れる表現は避けてください。
リールと写真、どちらを優先するか
新しい人に届けたいなら動画(リール)、すでに見ている人との関係を保つなら画像。この使い分けで足ります。リールはフォロワー以外にも表示されやすく、認知を広げる力があります。
ただし、撮影と編集に時間がかかるので、毎回リールにすると続きません。スタッフの手が限られている院なら、月に1〜2本だけリールを作り、残りは画像で埋める配分にしましょう。
LINE公式アカウントの活用|再来院につながる導線
LINE公式アカウントは、友だちの数がそのまま資産になります。ただし追加してもらう場面を作らないと、いつまでも人数が増えません。
友だち追加をどこで取るか
最も追加されやすいのは、施術直後の会計時です。効果を実感して満足度が高いタイミングなので、次回予約の案内と一緒に伝えると自然に受け入れられます。受付にQRコードのPOPを置き、「次回の予約や当日のキャンセル連絡がLINEでできます」と患者側の利点を添えてください。
追加する理由が伝わらないと、QRコードがあるだけでは登録されません。ホームページやInstagramのプロフィール欄にも追加の入口を置いておくと、来院前の段階からつながれます。
配信頻度は月何回が現実的か
配信が多すぎるとブロックされ、少なすぎると存在を忘れられます。整体院・整骨院なら月2回程度から始めてください。内容は宣伝ばかりにせず、季節の不調に合わせたセルフケアなど、読んで役に立つものを混ぜてください。
前回の来院から間が空いている患者に絞って案内を送れる機能もあるので、全員に一斉配信するより反応が取りやすくなります。
SNS投稿で気をつけたい表現
整骨院・接骨院は、あはき法・柔整法の広告規制がかかる業種です。ホームページは、見たい人が自分でURLを入力したり検索したりして訪れるものなので、原則として広告には当たらないとされています。
ところがSNSは扱いが違います。厚生労働省のガイドライン(令和7年2月18日)では、広告に該当するものとして「SNSでの書き込み」が挙げられています。さらに、バナー広告やリスティング広告からリンクしているホームページについても、その広告と一体のものとして広告として取り扱う、と示されています。SNSや有料広告に手を出した時点で、ホームページまで規制の対象として見られる可能性があるということです。
特に注意したいのは、「必ず治る」といった効果の保証、「地域No.1」のような比較優良表現、そして施術前後の写真の扱いです。表現の具体的な線引きは整体院・整骨院のホームページで確認したい7項目|広告規制と情報掲載の注意点で1項目ずつ挙げています。
判断に迷う表現は、所轄の保健所や専門家にご確認ください。
整体院・整骨院のSNSが続く院と続かない院の違い
SNSで差がつくのはセンスでも予算でもなく、続いたかどうかです。続いている院は、やる気ではなく仕組みで回しています。
週1回30分に固定する
思いついたときに投稿するやり方は、必ず止まります。曜日と時間を決めて予定に入れてしまう方が確実です。たとえば毎週水曜の診療後30分をSNSの時間と決め、そこで4本分の写真をまとめて撮り、予約投稿機能で先の日付に入れておく。この形にすると、忙しい週があっても投稿は途切れません。
毎日更新を目指す必要はまったくなく、週1回でも半年続いた院の方が、毎日投稿して1ヶ月で止まった院より、地域での見え方は積み上がります。
外注できる範囲とできない範囲
外部に任せられるのは、投稿の設計・文章の作成・画像の加工・投稿作業・分析といった部分です。一方で、院内やスタッフの写真、施術の様子、患者から実際に聞かれた質問といった素材は、院の中でしか手に入りません。
ここを丸ごと外注しようとすると、どこかで見たような一般的な投稿ばかりになり、院の空気が伝わらなくなります。素材集めは院で、それ以外は外部に。この切り分けなら回ります。手が回らないまま止めてしまうくらいなら、外部の手を借りて続ける方が結果は出ます。

やめどきの判断
成果が出ないSNSを惰性で続けると消耗します。半年やって、フォロワーも反応もほとんど増えず、来院時に「インスタ見ました」と言われたこともない場合は、媒体の選択そのものを見直してください。
多くの場合、SNSが悪いのではなく、その院の患者層がその媒体にいないだけです。XをやめてLINE公式アカウントに絞る、といった組み替えで動き出すことがあります。
SNSは、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・口コミという土台が整ったうえで効いてくる施策です。土台が弱いまま投稿だけを増やしても、来院にはつながりません。
FAQ
よくある質問
整体院・整骨院のSNS運用について、よくいただく質問にお答えします。
整体院・整骨院はどのSNSから始めるのがいいですか?
院の雰囲気を写真や動画で伝えられるInstagramと、来院した患者へ直接届くLINE公式アカウントの2つです。まず1つに絞るなら、リピートに直結しやすいLINE公式アカウントから始めてください。手間が少なく、効果も見えやすくなります。
SNSは毎日投稿しないと意味がありませんか?
毎日投稿する必要はありません。週1回でも半年続いている院の方が、毎日投稿して1ヶ月で止まった院より、地域での見え方は積み上がります。曜日と時間を決めて、予約投稿でまとめて用意してください。
Instagramのフォロワーが増えません。どうすればいいですか?
整体院・整骨院は通える範囲の人にしか来院してもらえないため、フォロワー数そのものを目標にしても意味がありません。地域名を入れたハッシュタグを添える、動画を月1〜2本混ぜるといった工夫で、近隣の人に届く確率を上げることを優先してください。
SNSの運用を外部に任せてもいいですか?
投稿の設計・文章作成・画像加工・投稿作業・分析は外部に任せられます。一方で、院内やスタッフの写真、患者から実際に聞かれた質問といった素材は院でしか集められません。素材集めは院で、それ以外は外部に、という分担にしてください。
SNSに施術前後の写真を載せても大丈夫ですか?
施術前後の写真は効果を保証していると受け取られやすく、取り扱いに注意が必要な表現です。「必ず治る」といった効果の保証や「地域No.1」などの比較優良表現もあわせて避けてください。判断に迷う場合は所轄の保健所や専門家にご確認ください。
まとめ
整体院・整骨院のSNSは、新患を直接捕まえるための道具ではありません。地域の人に名前を覚えてもらい、来院した患者とのつながりを保つための場所です。すべての媒体を運用する必要はなく、雰囲気を伝えるInstagramと再来院を促すLINE公式アカウントの2本立てで足ります。投稿ネタは患者から聞かれた質問を書き留めておけば尽きません。あとは週1回30分と決めて、予約投稿でまとめて用意すれば続きます。ただし成果が出るのは、ホームページとGoogleビジネスプロフィール、口コミという土台が整った上にSNSを組み合わせたときです。土台が弱いまま投稿だけを増やしても来院にはつながりません。まずは自院がどの段階にいるかを確かめるところから始めてください。
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